Webシステムは常にスクラッチで開発されるものではない。サイトの形式によっては、デザインさえ変更すればシステムが使い回せるものや、低予算で構築するために既存のシステムを利用するといったケースは多い。

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トップページ。サイトを新しく作成する。

 

その際にはコンピュータに詳しくないユーザであっても利用できるシステムである必要がある。例えばCMSやブログなどが当てはまるだろうが、さらに高度なWebアプリケーションさえも自作できるのがこのソフトウェアだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはTuigwaa、ユーザ主導型Webアプリケーション作成ツール(WebUDA)だ。

TuigwaaはSeasarプロジェクトの一つで、Web上でテーブルを定義し、関連づけたり集計したりできるシステムだ。ローカルアプリケーションで言えばMS Access、他のシステムで言えばWagbyやサイボウズ デヂエが近いと思われる。

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データの閲覧

 

Tomcatも内包し、予めTuigwaaが設定されているパッケージもダウンロードできるので、すぐに試してみることができる。テキスト入力や、幾つかのデータから選択する形式、他のテーブルとの関連などがごく簡単に定義できる。

データの追加、編集、削除などはごく簡単にでき、エクセル風に複数行をまとめて編集する機能や、カスタムフォームを定義する機能もある。他にも検索フォームを定義したり、ロジックと呼ばれるトリガーをセットすることで、何かのアクションに連動して処理を行うこともできる。

Webアプリケーションを構築するまでもない、だがデータを蓄積しておきたいといった場合に役に立つのは間違いない。公式サイトでは「ボトムアップで企業の生産性向上を実現するためのツール」と定義されているが、まさに実際に利用するユーザが自分たちのためのシステムを構築できるソフトウェアだ。

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集計設定

 

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別テーブルのデータを紐づけた表示もできる

 

WebUDA Tuigwaa - Welcome

 http://tuigwaa.sandbox.seasar.org/