iPhoneアプリケーションを開発した後、その操作動画を紹介するのには幾つかの方法がある。一つは実際にiPhoneにインストールした状態でそれを撮影する方法。より臨場感はあるが、手ぶれしたりして分かりづらいのが欠点だ。もう一つはiPhoneシミュレータを使う方法だ。

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iPhoneの画面はiPhoneシミュレータより

 

シミュレータの場合は画面は固定され、奇麗に動画にできる。だがパソコンの壁紙などが移り込んでしまっては格好が悪いし、それっぽい画面になってしまう。もう少し演出するだけでぐっと良いものになるはずだ。

今回紹介するフリーウェアはSimFinger、iPhoneシミュレータ向けの装飾アプリケーションだ。ソースコードは公開されているがライセンスは明記されていなかったのでご注意いただきたい。

SimFingerは主に二つの機能がある。一つはiPhoneシミュレータをより本物のようにする機能だ。これはフェイクアプリと呼ばれるアプリケーションをインストールする機能だ。これにより、元々シミュレータには設定やSafariなどのアプリケーションしかないか、電話や株価情報、天気などのより本物に近いアプリケーションが多数インストールされる。

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iPhoneアプリケーションを紹介するスクリーンキャストがよりリッチになる

 

フェイクアプリを立ち上げると数字を指定するコントローラだけが表示される。これを指定すると未読のメールや着信履歴のように赤丸の数字が出せるようになる。そしてもう一つの機能がスキンをかぶせる機能だ。

これはiPhone風のスキンで、背景が真っ白になるというものだ。下には反射したiPhoneが表示されるので、この枠に沿って動画を撮ればより良いものになりそうだ。さらにマウスポインタも周囲が半透明になるものになるので、どこをクリックすれば良いかと言った情報が伝えやすくなる。

さらにキャリアの名前や時計の表示を好きな文字に変えることができる。iPhone向けのネイティブアプリケーションを開発される方は必見のソフトウェアだ。

 

Not Your Average iPhone Screencast

 http://blog.atebits.com/2009/03/not-your-average-iphone-screencast/

atebits’s SimFinger at master - GitHub

 http://github.com/atebits/SimFinger/tree/master