FFMPEGは多機能な動画操作ツールです。動画に関係する様々なソフトウェアで使われています。しかし、その多機能さ故に使いこなすのが難しくなっています。オプションも数が多すぎて、覚えきれないでしょう。 そんな中、特定の目的に特化して使いやすいコマンドにしてくれるのがvdxになります。

vdxの使い方

vdxで用意されているオプションの例です。切り抜き、フォーマット変換、FPS変換、リサイズ、逆再生などが用意されています。

$ vdx '*.mov' --crop=360,640    # Crop to width 360, height 640
$ vdx '*.mov' --format=gif      # Convert to GIF
$ vdx '*.mov' --fps=12          # Change the frame rate to 12
$ vdx '*.mov' --no-audio        # Strip audio
$ vdx '*.mov' --resize=360,-1   # Resize to width 360, maintaining aspect ratio
$ vdx '*.mov' --reverse         # Reverse
$ vdx '*.mov' --rotate=90       # Rotate 90 degrees clockwise
$ vdx '*.mov' --speed=2         # Double the speed
$ vdx '*.mov' --trim=0:05,0:10  # Trim from time 0:05 to 0:10
$ vdx '*.mov' --volume=0.5      # Halve the volume

たとえば動画の速度を変えたい、一部だけを切り出したい、ボリュームを変えたいといった操作を分かりやすいコマンドで実行できます。vdxはFFMPEGをラッピングしているので、本体のインストールも必要です。動画の一括変換などで活躍しそうです。

vdxはTypeScript製のオープンソース・ソフトウェア(MIT License)です。

yuanqing/vdx: An intuitive CLI for processing video, powered by FFmpeg