Amazon S3を便利に使っている人は多いかと思います。公開サービスであればそれでも良いのですが、社内で類似のストレージを立てたいと思ったり、独自のセキュリティ上の問題があってS3が使えないという方もいるでしょう。 そんな方に使ってみて欲しいのがMinioです。Amazon S3やFacebookのHaystackにインスパイアされたWebオブジェクトストレージです。

Minioの使い方

Minioのインストールはバイナリをダウンロード&設定するのが簡単です。例えばMac OSXの場合は次のようになります。

$ wget https://dl.minio.io:9000/updates/2015/Jun/darwin-amd64/minio
$ chmod +x minio

そしてサーバを立ち上げます。この場合メモリ上ですが、ファイルシステムを選択することもできます。

$ minio mode memory limit 12GB expire 2h
Starting minio server on: http://127.0.0.1:9000
Starting minio server on: http://192.168.0.15:9000
Starting minio server on: http://172.16.148.1:9000
Starting minio server on: http://192.168.196.1:9000

後はサーバに対してmcというクライアントコマンドを使ってデータを飛ばします。mbはバケットの作成、cpでコピーすると言った具合です。

$ mc mb http://127.0.0.1:9000/test
$ mc cp ProductHunt.app.zip http://127.0.0.1:9000/test/
$ mc cp http://127.0.0.1:9000/test/ProductHunt.app.zip ./

機能は多くなくシンプルなので、Webオブジェクトストレージの学習にも良さそうです。今のところMac OSXとLinuxのみですが、近くWindowsにも対応するとのことです。

MinioはGo製、Apache License 2.0のオープンソース・ソフトウェアです。

Minio minio/minio