最近は開発環境を個々人のコンピュータ上には構築せず、仮想環境を使うようになってきました。そうすることでローカルコンピュータの環境に左右されず、複数プロジェクトによってライブラリバージョンがコンフリクトすることもありません。もちろん多少遅くなりますが、十分許容範囲になっています。 ということでこれからRailsのプロジェクトをはじめるのであればベースに使ってみたいのがrails-dev-boxです。Vagrant向けにRuby on Rails環境を整えてくれます。

rails-dev-boxの使い方

Vagrantを使いますので、Vagrant自体はもちろんVirtualBoxのインストールが必要です。

終わったらGitリポジトリをクローンします。

$ git clone https://github.com/rails/rails-dev-box.git

後はVagrantを起動するだけです。

$ cd rails-dev-box
$ vagrant up

初回は仮想イメージのダウンロードなどで時間がかかります。終わったらSSHで接続できます。

$ vagrant ssh
$ cd /vagrant/.
$ ls
bootstrap.sh  MIT-LICENSE  README.md  Vagrantfile

/vagrant/ にリポジトリがマウントされていますので、このまま開発が可能です。

執筆時点でRubyは2.1.3@242、MySQL 5.5.40、PostgreSQL 9.3.5がインストールされています。その他、SQLite3、memcached、Redis、RabbitMQ、nodeがインストールされています。これらをWindowsやMac OSXで整えようと思うと面倒なので、rails-dev-boxを使うととても簡単です。ポートは3000番がそのまま解放されています。

rails-dev-boxはMIT Licenseのオープンソース・ソフトウェアです。

rails/rails-dev-box