Google ChromeをVimやEmacs風に操作できるようにしたり、キーボードショートカットを追加してくれる機能拡張は多いですが、自分好みのキーバインドは人によって違うのではないでしょうか。 そこで今回は容易にカスタマイズもできそうな機能拡張、Hometypeを紹介します。

Chrome Web Storeでダウンロードできます。

Hometypeの使い方

hometypeには3つのモードが用意されています。一つはキーボード操作を可能にするキーバインドです。デフォルトでは例えば次のようなキーバインドがあります。

j C-e 下スクロール
k C-y 上スクロール
C-d 半ページ下スクロール
C-u 半ページ上スクロール
C-f 1ページ下スクロール
C-b 1ページ上スクロール
gg 先頭へスクロール
G 最後へスクロール
H 前に戻る
L 次に進む
  :

このキーバインドは、 js/config.js で設定されています。

(function() {
  KeyMap.nmap('j',     'scrollDown');
  KeyMap.nmap('k',     'scrollUp');
  KeyMap.nmap('G',     'scrollToBottom');
  KeyMap.nmap('gg',    'scrollToTop');
  KeyMap.nmap('f',     'enterHintMode');
  KeyMap.nmap('F',     'enterNewWindowHintMode');
  KeyMap.nmap('x',     'closeTab');
  KeyMap.nmap('v',     'enterVisualMode');
    :
  KeyMap.fmap('Esc',   'cancelHintMode');
  KeyMap.fmap('<c -c>', 'cancelHintMode');
})();

この書式に沿えば自分で自由にキーマップを変更したり、カスタマイズした関数を呼び出せそうです。

もう一つはコマンドモードで、:で発動します。ここではブックマークをインクリメンタルに検索して、そのままタブで開けるようになっています。

検索中。ブックマークレットの実行にも使えそうですね。

最後にヒントモードです。これは各リンクにツールチップを表示することで画面遷移をキーボードだけでできるようにします。

何かのソフトウェアに類似したキーバインドになる訳ではなく、カスタマイズが容易にできそうな点がメリットではないでしょうか。

HometypeはGoogle Chrome用のソフトウェア(ソースコードは公開されていますがライセンスは明記されていません)です。

Chrome Web Store - Hometype tkengo/hometype