Gitは便利な仕組みです。例えばGitリポジトリからデプロイできる仕組みを使えばSCPなどでファイルをアップロードする必要もありません。とても便利です。しかしそういった方法の取れないレガシーな運用を余儀なくされている環境もあるでしょう。 例えばFTPを使っている場合、GitリポジトリにコミットしてもファイルアップロードはFTPクライアントで行うと言った面倒なスタイルになります。それを解決してくれるのがGit-ftpです。

Mac OSXであればインストールは簡単で、brewで行えます。DebianやUbuntuでもaptを使ってできます。Windowsの場合はCygwinを使って行う必要があります。

$ brew install git-ftp

インストールが終わったら、ローカルのリポジトリに移動してinitサブコマンドを実行します。

$ git ftp init -u <user> -p - ftp://host.example.com/public_html

これで準備は完了です。後はpushを使うと同期処理が行われます。

$ git ftp push --user </user><user> --passwd <password> ftp://host.example.com/public_html

実行例。一気にファイルがアップロードされていきます。

変更したファイルがアップロードされるという分かりやすい運用になりますので適切にバージョン管理に保存して管理するようになるでしょう。どうしても運用上FTPを使わざるを得ないという場合はインストールしてみると良いでしょう。 Git-ftpはGPL v3のオープンソース・ソフトウェアです。 Git-ftp by git-ftp git-ftp/git-ftp