ごく簡単にVPN環境が作成できると話題になったSoftEtherVPNがついにオープンソース化されました。独自のVPN網を構築しているといった印象があったのですが、その他にも以下のプロトコルに対応しています。

  • SSL-VPN
  • OpenVPN
  • IPsec
  • L2TP
  • MS-SSTP
  • L2TPv3
  • EtherIP

プラットフォームはWindows/Mac OSX/Linux/FreeBSD/Solarisに対応しています。また、クライアントであればAndroid/iOSもVPN接続が可能です。Mac OSXやLinuxではGUIの設定画面はありませんが、以下のコマンドでVPNサーバが起動します。

$ ./vpnserver start
SoftEther VPN Server Service Started.

起動中。

Mac OSXであればネットワークの設定でVPNを追加して接続できます。

セキュアな拠点間ネットワークを素早く立ち上げられるのはとても便利です。サーバ側で設定してVPN接続するようにしたり、拠点間VPNを構築するのにも使えるでしょう。他にもスマートフォンから社内ネットワークへ外部からアクセスできるようにしたり、出張先でのVPNと様々な使い方ができそうです。

特徴としてOpenVPNよりも高速であること、 Microsoft SSTP VPNに対応しておりVPNのためのWindows Serverが不要であると言ったことが挙がっています。もちろん一番最初にSoftEtherVPNが出てきた頃に言われていたFirewall越えも健在です。

リモートアクセス技術も様々に出てきていますが、SoftEtherVPNはその中でも今なお生粋のソフトウェアであり続けています。オープンソース化をうけて、その技術やナレッジをソースコードベースで見られるのはとても素晴らしいことです。

SoftEtherVPNはWindows/Mac OSX/Linux用のオープンソース・ソフトウェア(GPL v2)です。

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