うお、もの凄い勢いで進化しています! 今はクラウド全盛の時代です。Dropboxでローカルデータをクラウド上に保存し、Google Appsでメールやスケジュールを管理し、さらにiCloudでスマートフォンやタブレットのデータをバックアップする。そんな中心配になるのは自分のデータがちゃんとセキュアに保存されているのかということでしょう。 企業においてはセキュリティ基準からクラウドサービスを安易に導入できないケースもあります。そこで使ってみたいのが自前で立てられるクラウドサーバ、ownCloudです。 元々ファイルストレージがメイン機能だった覚えがあるのですがバージョン6になって実に多彩な機能を備えるようになっています。順番に見ていきましょう。

ファイル管理

まずはファイル管理。ここではローカルのファイルを同期してクラウド上からの閲覧、ダウンロードできるようになっています。 写真はownCloud上でプレビューできます。ファイルはダウンロードになります。 アップロードですでに同名ファイルがある場合は確認が出ます。 なおownCloudにはローカルと自動で同期してくれるクライアントソフトウェアもあります。それを使えばDropbox風に使えるでしょう。Windows/Mac OSX/LinuxはもちろんiOS/Android向けのアプリも配布されています。

検索はファイル、ユーザなどを横断的に行ってくれるのが便利です。

アクティビティと写真

次にアクティビティです。活動が確認できるのはビジネス、セキュリティ上も便利そうです。 写真だけを取り出して一覧にしています。プレビューしやすいですね。

カレンダー

さらにカレンダー。Ajaxを使っていて操作性はとても良いです。 マンスリー表示。 ウィークリー表示。

Googleカレンダー並の操作性で、使い勝手が良さそうです。

コンタクト

いわゆるアドレス帳です。グルーピングもできます。

編集中。リストにある状態のまま編集できるので素早く直せます。

メールアドレスを修正するとその場でリストに反映されます。

ブックマーク

Webサイトのブックマークです。ソーシャル性はありませんが、それだけに本当に必要なブックマークだけになりそうです。

その他

その他アプリが数多く登録されています。自由に拡張できるのは大きな利点と言えそうです。

管理画面です。Zipでファイルを一括ダウンロードする機能もあります。

ここから最新の機能です。

ファイル共有

ファイル単位でシェアする機能があります。その際には同じownCloudを使っているユーザ、グループで指定できます。

ファイル編集

ついにownCloud上でもファイル編集ができるようになりました。今は日本語が書けませんが(コピー&ペーストは可能)OpenDocumentフォーマットで使い勝手は良さそうです。

シンプルなエディターといったところです。

こんな感じに文字サイズを変えたり枠を広げたりできます。

その他Webからのデスクトップ、モバイルに対応したUIや、ファイル編集のコンフリクトハンドリング、サムネイルベースのファイルプレビュー、ファイル削除からのリストア機能などが新しく実装されています。

パブリックなAPIを備えており、タスク管理やPDFビューワーなどの機能追加もできます。サードパーティーのクラウドサービスが使えない場合でもownCloudがあれば必要なデータを自分たちの手の届く範囲で管理、利用できるようになるでしょう。 ownCloudはPHP製のオープンソース・ソフトウェア(GNU Affero General Public License)です。 ownCloud.org | Your Cloud, Your Data, Your Way! ownCloud Demo owncloud (ownCloud)