Web系CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)としてはWordPressやDrupalなどが良く知られていますが、何にでも対応できるという訳ではありません。求められている要件によって適したCMSを選択すべきです。 例えばJoruriは日本の自治体向けのCMSとして開発されています。JIS規格にはJIS X 8341**高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス-**があり、そこで求められているオンラインサービスの要件に従って開発されています。アクセシビリティに優れたCMSを構築する上でのベース、またはお手本として大いに参考になるはずです。 デモサイトです。自治体サイトとしてよくある形ではあります。 ページをスクロールしたところ。こういった表示もよく見ますよね。 カテゴリを辿ったところ。新着情報やサブカテゴリごとの記事が並びます。 お知らせの詳細です。パン屑も必要な分、並んでいるのが分かります。 振仮名表示機能があります。 色を変えてそれぞれのユーザにとっての可読性を高められる機能があります。 文字サイズの変更。 スマートフォン向けの表示。 お問い合わせフォーム。 その他、フューチャーフォンでも読めるようになっています。続いて管理画面を見てみます。 最初にログインをします。 ログインしました。 管理画面も全体的にシンプルで使いやすいと思います。 コンテンツ一覧。一覧から選んで編集できます。 詳細画面。複製したり、承認したりする機能があります。 プレビュー。携帯電話やPCでの表示確認ができます。 リンクチェック機能。この辺りが標準装備されているのは便利そうです。 レイアウトを変更できます。普段はこの管理画面だけで事足りるでしょう。 自治体のサイトは市民、区民が必要とするであろう情報を多く載せているため、意外とコンテンツが多くなります。さらに頻繁に訪れるサイトではないので、ぱっと見て迷わないようなページ構成、デザインでなければなりません。それが年齢、性別に関わらず対象になるとなれば相当大変であるのが分かるかと思います。 正直デザインが今風かと言われるとそうは見えない訳ですが、情報を正しく届けることを第一に考えるならば見た目の格好よさよりも中身の正確さ、運用の柔軟さを優先すべきなのは確かです。Joruriは徳島県のサイト向けに開発されたソフトウェアですが、オープンソース化したことでそこに留まらず広く自治体に採用されて欲しいソフトウェアでもあります。画一的であれば引っ越した先でも情報が手に入れやすく、無用なストレスが避けられるでしょう。 JoruriはRuby/Ruby on Rails製、GPL v3のオープンソース・ソフトウェアです。 Joruri公式サイト ジョールリ市