ChromeのDevToolを使ってTitaniumアプリをデバッグ「TiInspector」
TiInspectorはnode/JavaScript製のオープンソース・ソフトウェア(MIT License)です。
Titaniumアプリの開発時には専用IDEであるTitanium Studioを使うかと思いますが、中には好みのテキストエディタを使って開発している人も多いはずです。そうした方がデバッグをしやすくするためにChromeのデベロッパーツールを使えるようにしたのがTiInspectorです。
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サーバを起動します。サーバのポートは変更できるのですが、中には固定で埋め込まれている場所があるのでデフォルトのままのが良いようです。
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例としてHatenaNotify for iOS/Androidを立ち上げています。
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アプリが立ち上がるとセッションがリストアップされます。
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クリックするとChromeのデバッグツールが開きます。この状態でステップ実行したりできます。
[](http://images.moongift.jp/2013/07/Screenshot 2013-07-17 9.53.12.1374033181.png)
コンソールもあるのですが、使えないようです。
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処理の途中で止まったところ。デバッガーとして十分使えそうです。
TiInspectorではTitanium Debugger ProtocolとChrome DevTools Debugging Protocolを橋渡しています。TiInspectorで受け取ったデータをWebSocketを使って授受することでアプリの中身をデバッグできるようにしています。開発者の方はSublime Textを使っているそうで、そういったテキストエディタ派の方にお勧めです。
MOONGIFTはこう見る
IDEが悪い訳ではないのですが、個人的にもやはりIDEを使った開発はあまり好きではありません。JavaScriptの開発であれば特にテキストエディタを使ってストレスなく行いたいと思ってしまいます。デバッグが難しいのが難点で、デバッグメッセージを使っていくのが普通でしたがTiInspectorを使えば大幅に効率が良くなるかも知れません。
逆にIDEを使う魅力と言えば、デバッグ環境が強力なことと言えるでしょう。TiInspectorの登場によって、またテキストエディタを使った開発に戻る人も現れるのではないでしょうか。