データベース無し、Markdownでコンテンツを作成するCMS「Pico」
PicoはPHP製、MIT Licenseのオープンソース・ソフトウェアです。
CMS(コンテンツマネジメントシステム)と言えばデータベースにコンテンツを入れて、システムがそれを一覧にしたり詳細ページを作ったりします。運営担当者が自由にできるところは限られるものです。しかしPicoであればカスタマイズが容易でかつ高速なCMSが手に入ります。
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フォルダを配置するだけで準備は完了です。インストールの手間もありません。
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ファイル構成です。contentディレクトリの下にMarkdownで書かれたコンテンツがあります。
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テーマ、プラグインがサポートされています。テンプレートエンジンはtwigになります。
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Markdownファイルを修正すれば、それが自動的にコンテンツに反映されます。
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テンプレート。見ても分かる通り簡単な作りです。
Picoはシンプルであり、データベースも不要で使える手軽なCMSとなっています。FTPなりSCPなりでファイルをアップロードするだけで管理できるので、ローカルでテストしつつ問題がなければアップロードすれば良いでしょう。数百ページもあるサイトの管理には向きませんが、会社のサイトくらいであれば十分ではないでしょうか。
MOONGIFTはこう見る
最近は何でもWordPressという風潮があるのが個人的には嫌っています。WordPressが嫌いという訳ではなく、目的にあわせた選定がされているか、とりあえずWordPressという選択をしていないかということです。特に企業サイトであればWordPressではあまりに高機能すぎて運用が大変になってしまっているケースを良く見ます。
また、規模が大きいシステムであるが故にセキュリティホールが随時発見されてセキュリティアップデートしなければならなかったり、万一不用意な運用でデータベースに入り込まれたりしたら問題が大きくなりかねません。そうした問題を回避するには最適なサイズのCMSを選択するのがベストだと思うのです。