iPHPはObjective-C製のソフトウェア(ソースコードは公開されていますがライセンスは明記されていません)です。

iOS上で動作するプログラミング言語と言えばObjective-CやJavaScriptくらいと思われています(アプリを開発できる言語はもっとありますが)。しかしその壁を打ち破るソフトウェアがiPHPです。名前の通り、PHPの実行エンジンをiOSアプリ内に埋め込んだソフトウェアです。

[![](http://images.moongift.jp/2013/06/Screenshot 2013-06-25 11.27.11_thumb.1372169770.png)](http://images.moongift.jp/2013/06/Screenshot 2013-06-25 11.27.11.1372169770.png)
立ち上げました。さっそくphpinfoを実行します。

[![](http://images.moongift.jp/2013/06/Screenshot 2013-06-25 11.27.20_thumb.1372169775.png)](http://images.moongift.jp/2013/06/Screenshot 2013-06-25 11.27.20.1372169775.png)
見慣れた画面です。PHPのバージョンは5.4.15となっています。

[![](http://images.moongift.jp/2013/06/Screenshot 2013-06-25 11.27.41_thumb.1372169780.png)](http://images.moongift.jp/2013/06/Screenshot 2013-06-25 11.27.41.1372169780.png)
curlも組み込まれています。外部コンテンツを取り込んで…といったこともできるでしょう。

[![](http://images.moongift.jp/2013/06/Screenshot 2013-06-25 11.27.49_thumb.1372169786.png)](http://images.moongift.jp/2013/06/Screenshot 2013-06-25 11.27.49.1372169786.png)
fileinfoやgdもあります。色々な使い方ができそうです。

[![](http://images.moongift.jp/2013/06/Screenshot 2013-06-25 11.28.10_thumb.1372169790.png)](http://images.moongift.jp/2013/06/Screenshot 2013-06-25 11.28.10.1372169790.png)
evalを使って入力したテキストを評価させることができます。

[![](http://images.moongift.jp/2013/06/Screenshot 2013-06-25 11.28.28_thumb.1372169796.png)](http://images.moongift.jp/2013/06/Screenshot 2013-06-25 11.28.28.1372169796.png)
こちらはベンチマークを実行した結果です。

iPHPは思いのほか普通に動いてしまうのが面白いです。さらに磨けばiPad上でPHPのコーディングをしてiOSアプリ上でデバッグするなんてことも容易になるかも知れません(既にそうしたアプリは存在しますが)。非常に興味深いアプリケーションです。

MOONGIFTはこう見る

iPadで開発ができないかと言われるとそんなことはありません。キーボードがくせ者ですが、Bluetoothで接続すれば十分に開発できるレベルです。後はコーディングした結果を実行する場所が必要だったので、それがアプリ内部でできるというのは大きな魅力になりそうです。

MySQLなどはないので、外部に接続するか、SQLiteを使って開発をするのが良さそうです。ドキュメントはWebDAVやDropboxを使って授受すればいいでしょう。デスクトップからラップトップへ開発環境が移行する中、さらにタブレットまで進んでしまうかも知れません。

rsky/iphp