これは凄い!iOSアプリ内で動作するPHP「iPHP」
iPHPはObjective-C製のソフトウェア(ソースコードは公開されていますがライセンスは明記されていません)です。
iOS上で動作するプログラミング言語と言えばObjective-CやJavaScriptくらいと思われています(アプリを開発できる言語はもっとありますが)。しかしその壁を打ち破るソフトウェアがiPHPです。名前の通り、PHPの実行エンジンをiOSアプリ内に埋め込んだソフトウェアです。
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立ち上げました。さっそくphpinfoを実行します。
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見慣れた画面です。PHPのバージョンは5.4.15となっています。
[](http://images.moongift.jp/2013/06/Screenshot 2013-06-25 11.27.41.1372169780.png)
curlも組み込まれています。外部コンテンツを取り込んで…といったこともできるでしょう。
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fileinfoやgdもあります。色々な使い方ができそうです。
[](http://images.moongift.jp/2013/06/Screenshot 2013-06-25 11.28.10.1372169790.png)
evalを使って入力したテキストを評価させることができます。
[](http://images.moongift.jp/2013/06/Screenshot 2013-06-25 11.28.28.1372169796.png)
こちらはベンチマークを実行した結果です。
iPHPは思いのほか普通に動いてしまうのが面白いです。さらに磨けばiPad上でPHPのコーディングをしてiOSアプリ上でデバッグするなんてことも容易になるかも知れません(既にそうしたアプリは存在しますが)。非常に興味深いアプリケーションです。
MOONGIFTはこう見る
iPadで開発ができないかと言われるとそんなことはありません。キーボードがくせ者ですが、Bluetoothで接続すれば十分に開発できるレベルです。後はコーディングした結果を実行する場所が必要だったので、それがアプリ内部でできるというのは大きな魅力になりそうです。
MySQLなどはないので、外部に接続するか、SQLiteを使って開発をするのが良さそうです。ドキュメントはWebDAVやDropboxを使って授受すればいいでしょう。デスクトップからラップトップへ開発環境が移行する中、さらにタブレットまで進んでしまうかも知れません。