Windows上でLinuxコマンドを動かす「Atratus」
AtratusはWindows用のオープンソース・ソフトウェア(LGPL)です。
Windows環境でLinuxのコマンドやソフトウェアを使いたいという要望は昔からあります。古くはCygwinがありましたが、今回はAtratusを紹介します。Atratusの目標はLinuxのバイナリをそのままWindows上で実行できるようにすることにあります。
コマンドプロンプトです。lsコマンドを打つとちゃんとリストが返ってきます。
コマンド群です。Windows側では特にコンパイルなどはしていません。
Atratusではソースからコンパイルして、といった面倒な作業がないのでインストールすればすぐに使い始められます。提供されているコマンドの範囲ですが、十分な数のコマンドは用意されているようです。なお現状では32bitのみで、64bitはサポートされていません。OSはWindows 7でも動作するようです。
MOONGIFTはこう見る
Cygwinはそれ以外の選択肢がなかった時代には便利でしたが、コンパイルでエラーになったり、独特な仕組みで不便さがあったりとなかなか使いこなすのは難しかった覚えがあります。今では仮想化ソフトウェアがあるので、そちらでLinuxを動かす人が多いのではないでしょうか。
しかしそれでは本来の意味においてWindowsでLinuxレベルの快適化を手に入れる目的は達成できていません。PowerShellでいくらか便利になったと言われていますが、それでも尚Atratusのようなソフトウェアが開発されるのは物足りないと感じている方が多いということでしょう。