PythonからJavaScriptに変換「PythonScript」
PythonScriptはPython製のオープンソース・ソフトウェア(LGPL)です。
Pythonプログラマーがふと思った(と思う)。なぜWebブラウザでPythonが動かないのか。PythonのエンジンをJavaScriptにしてしまう手もあるだろうが、実行速度が問題になる。そこで(多分)作られたのがPythonのコードをJavaScriptに変換してしまうPythonScriptだ。
[](http://images.moongift.jp/2013/06/Screenshot 2013-06-04 11.46.46.1370343886.png)
インストール。これで全ての準備は完了。
[](http://images.moongift.jp/2013/06/Screenshot 2013-06-04 11.48.10.1370343890.png)
別途pythonscript.jsというのをダウンロードする必要があるらしい。wgetで取得。
[](http://images.moongift.jp/2013/06/Screenshot 2013-06-04 11.48.22.1370343894.png)
ごく単純に。Hello WorldをPythonとして出力。
[](http://images.moongift.jp/2013/06/Screenshot 2013-06-04 11.48.32.1370343896.png)
そしてそれをPythonScriptを使ってJavaScriptに変換!
[](http://images.moongift.jp/2013/06/Screenshot 2013-06-04 11.48.40.1370343900.png)
内容を見ると確かにJavaScriptになっているのが分かる。
PythonScriptがサポートしているのはfor/while/try/except/raise/list/dict/strといった主立った構文、*args/**kwargsもサポートしている。クラスも利用でき、Djangoと組み合わせて使う方法もあるなど、意外と本格的なものになっているようだ。
MOONGIFTはこう見る
JavaScriptが手になじまないという意見は多い。今後Webアプリケーションの開発を行う上で欠かせない技術ではあるのだが、それでも尚触らずに済むならそれにこした事はないと考えるのだ。多少ラッピングしてくれるjQueryやCoffeeScriptに人気が集まるのはそのせいだろう。
だからこそ今後、RubyやPHP、Python、Perlといった言語からJavaScriptに変換するソフトウェアは重宝されるかもしれない。Webブラウザ上で実行エンジンを開発するよりは現実的だ。そんな新しいコンパイラを開発してみるのは面白そうだ。