256色の壁を越えたGIFを生成できる「ANGIF」
ANGIFはLZW圧縮を使っていないGIF生成ライブラリです。
GIFファイルは昔からあるフォーマットで、当時のPCの色表現レベルであった256色しか扱うことができません。しかしその限界を超え、32,000色(True Color)を扱えるようにしたのがANGIFです。
[![](http://images.moongift.jp/2013/05/Screenshot 2013-05-14 12.36.05_thumb.1368578382.png)](http://images.moongift.jp/2013/05/Screenshot 2013-05-14 12.36.05.1368578382.png)
生成された画像。一番上がTrue-Color版。
[![](http://images.moongift.jp/2013/05/Screenshot 2013-05-14 12.36.13_thumb.1368578390.png)](http://images.moongift.jp/2013/05/Screenshot 2013-05-14 12.36.13.1368578390.png)
こちらは通常のGIF。やはり汚さが目立ちます。
ANGIFはLZW圧縮技術を使っていません。LZWは著作権の問題があるので、それを回避するために圧縮をそもそも行わない形をとっています。そして複数のブロックをサポートすることで24bitカラーのサポートを実現させています。
ANGIFはGPLのオープンソース・ソフトウェアです。
MOONGIFTはこう見る
ANGIFが使い物になるかどうかと言うと、実際の所は利用はできないでしょう。説明の中でもどうしてもGIFにしか対応していないブラウザでPNG相当の表示を行いたい場合にだけ使うようにとなっています。圧縮されていないためにサイズも大きく、マルチブロック部分が個別の表示になっており相当重たいです。
しかしGIFは256色のみという思い込みを見事に破壊してくれるという点において注目したいソフトウェアです。仕様上の制限というのはよく聞く話ですが、それを技術力で解決してしまう、その視点はエンジニアはみんな持っておくべきものです。