tenjerはPython製の点訳エンジンです。

Webが全ての人たちのものである限り、何らかのハンディキャップがある人たちに対しても適切な技術が開発されなければなりません。今回は文章を点字に変換するtenjerを紹介します。

[![](http://images.moongift.jp/2013/05/Screenshot 2013-05-08 10.01.23_thumb.1368003337.png)](http://images.moongift.jp/2013/05/Screenshot 2013-05-08 10.01.23.1368003337.png)
実行例。こんな感じに結果が出ます。

tenjerはPythonスクリプトであり、元の文章を引数に指定して画面の折り返し幅を指定するだけで使えます。出力された内容を点字リーダーに送れば自由に文章が読めます。英文の大文字、小文字を区別しない、辞書の精度により3年が3トシとなるといった問題も残っていはいますが、辞書を含めてオープンソースなのが利点です。

tenjerはPython製のオープンソース・ソフトウェア(MIT License)です。

MOONGIFTはこう見る

インドでは点字対応のスマートフォンが開発されています。思ってみるとスマートフォンではソフトウェアベースのUIになっているため、目が見えない場合に操作が殆どできなくなっています。これはユニバーサルデザインとしては相当よくありません。

インターネットを利用する層が増えれば、よりユニバーサルデザインが問われるようになります。スクリーンリーダーフレンドリーなデザインにするのもまた一つの解決策になるでしょうし、周辺のソフトウェアやサービスを開発するのも良さそうです。

euske/tenjer · GitHub