Chrome Inspector DetectorはGoogle Chromeのデベロッパーツールが表示されているかどうかを感知できるJavaScriptライブラリです。

Google Chromeのインスペクタを使うとWeb開発がとても楽になりますが、公開されているWebサービスの状態においては見せたくない情報である可能性もあります。そこで使ってみたいのがChrome Inspector Detectorです。

[![](http://images.moongift.jp/2013/03/Screenshot 2013-03-25 10.41.04_thumb.1364214941.png)](http://images.moongift.jp/2013/03/Screenshot 2013-03-25 10.41.04.1364214941.png)
Webブラウザを普通に開いた状態です。Closedになっています。

[![](http://images.moongift.jp/2013/03/Screenshot 2013-03-25 10.41.13_thumb.1364214945.png)](http://images.moongift.jp/2013/03/Screenshot 2013-03-25 10.41.13.1364214945.png)
インスペクタを開きました。Openに変わっています。しかしなぜかDockedになっています。

[![](http://images.moongift.jp/2013/03/Screenshot 2013-03-25 10.42.43_thumb.1364214948.png)](http://images.moongift.jp/2013/03/Screenshot 2013-03-25 10.42.43.1364214948.png)
本来、この状態がDockedのはず。

[![](http://images.moongift.jp/2013/03/Screenshot 2013-03-25 10.42.52_thumb.1364214951.png)](http://images.moongift.jp/2013/03/Screenshot 2013-03-25 10.42.52.1364214951.png)
Dockedの状態から切り離すとUndockedになりました。

Chrome Inspector Detectorを使うとインスペクタを開いているかどうかが判定できます。その時のイベントに合わせて表示を変えることで、不用意に情報を盗まれることを防げるのではないでしょうか。

Chrome Inspector DetectorはGoogle Chrome用のソフトウェア(ソースコードは公開されていますがライセンスは明記されていません)です。

MOONGIFTはこう見る

Googleのサービスでは一部、インスペクタを立ち上げようとするとWebサイトを非表示に変えてしまうサービスがあります。どういう仕組みかと思っていたのですが、Chrome Inspector Detectorと同じようなイベントをキャッチしているのかも知れません。

JavaScriptはWebの仕様上、隠しようがなくハッカーにとっては垂涎の的になります。もちろんそれに備えてコードが見えても大丈夫なように組むのは基本として、さらにセキュリティ上の防止策としてコードを見えづらいようにするのも良いのではないでしょうか。

Chrome Inspector Detector

adamschwartz/chrome-inspector-detector · GitHub