texlive.jsはWebブラウザ上でLaTeXからPDFを生成するソフトウェアです。

LaTeXで文書を書いてPDFを生成して…というのは環境さえ整っていれば簡単なことです。そう、環境が整っていれば…。まだ何も環境を整えていない人がLaTeX文書をコンバートしたいならばtexlive.jsを使ってみましょう。

[![](http://images.moongift.jp/2013/01/Screenshot 2013-01-21 10.19.28_thumb.1358765820.png)](http://images.moongift.jp/2013/01/Screenshot 2013-01-21 10.19.28.1358765820.png)
テキストエリアにLaTeXが入力されています。Compileボタンを押します。

[![](http://images.moongift.jp/2013/01/Screenshot 2013-01-21 10.19.58_thumb.1358765824.png)](http://images.moongift.jp/2013/01/Screenshot 2013-01-21 10.19.58.1358765824.png)
PDFが生成されました!

[![](http://images.moongift.jp/2013/01/Screenshot 2013-01-21 10.21.31_thumb.1358765827.png)](http://images.moongift.jp/2013/01/Screenshot 2013-01-21 10.21.31.1358765827.png)
画像、リスト、式などが埋め込めます。

texlive.jsはTeXをPDF化するコマンドをEmscriptenを使ってJavaScriptに変換しています。大抵のLaTeX文書であればPDF化できると思われます。コンパイルにはちょっと時間を要しますが、Webブラウザ上で変換して表示まで行ってしまうのはとてもすごい仕組みです。

2014年08月07日ライセンス修正。

texlive.jsはJavaScript製のオープンソース・ソフトウェア(GPL)です。

MOONGIFTはこう見る

texlive.js自体のすごさはもちろんのこと、何よりすごいのはEmscriptenであると言えます。C/C++のコードをJavaScriptに変換し、実際に動くレベルにしてしまうというのがすごいです。そして最終的にバイナリのPDFを生成してしまう点が面白いです。

残念なのはJavaScriptで生成すると、その場で保存しないとデータが消失してしまうことでしょうか。小さなデータであればローカルストレージに保存したり、そういった目的用途に作られたサービスがあっても面白いかもしれません。

texlive.js

manuels/texlive.js · GitHub