LettersはRubyのデバッグをより便利にしてくれるメソッドを詰め込んだライブラリです。

開発を素早く行うために必要なのは効率的なデバッグ環境です。組んだコードのどこかおかしいのか、またテストで書いたコードを手早く試せればそれだけ開発は速くなります。今回はRubyの開発をスピードアップするLettersを紹介します。


pメソッド。Hashが見やすく出力されます。


途中でpを差し込んだチェーンメソッドも可能です。


エラーをキャッチしています。


差分抽出。


キーの更新も確認できます。


YAMLで出力もできます。

Lettersでは一文字のメソッドを多数提供します。まずpメソッドはデータにインデントを入れるなど見やすくして出力してくれます。他にもa(変数の評価)、b(ビープ音)、c(コールスタック)、d(デバッガー)、差分、e(空チェック)、f(ファイル出力)、j(オブジェクト内部の実行)、l(ロガー)、m(連結)、n(nilチェック)、r(ドキュメント出力)、s(bump)、t(タイムスタンプ)などの多彩な機能があります。

LettersはRuby製、MIT Licenseのオープンソース・ソフトウェアです。

MOONGIFTはこう見る

Ruby on RailsがWeb開発のスターダムに一気にのし上がったのはコンソールによるところが大きかったと思っています。それまでトライアンドエラーと言えばPHPのようにWebブラウザを再読み込みするのが一般的で、そのためにvar_dumpが使われてきました。

Lettersはさらにコンソールを便利にしてくれるソフトウェアと言えます。主に開発用途になりますが、知っておくと便利なメソッドがたくさんあります。特に出力して目視でデータを探していた…なんて手間はなくなるでしょう。Rubyを使った開発者にお勧めです。

Letters: The tiny debugging library for Ruby

davejacobs/letters