alloyはAppceleratorが開発したTitanium用MVCフレームワークです。

JavaScriptを使ってiOSもAndroidアプリも作れるのが魅力のTitaniumですが、大型なアプリを作るには仕組みの自由度が高過ぎに感じる人も多いのではないでしょうか。そこで使ってみたいのがAppcelerator社自らが開発するMVCフレームワークのalloyです。


インストールします。npmでインストールできます。


まずアプリを作成します。ディレクトリで「alloy new .」と実行すればOKです。


生成された内容です。まるでRailsのような構成です。


こちらはコントローラー。オブジェクトにアクションを結びつけています。


こちらはビュー。ボタンなどの配置を決めています。

alloyはMVCそれぞれコマンドラインからベースを生成できます。コードはコンパイルしてJavaScriptに変換するので速度的な面でTitaniumを素で使った場合と大差はないでしょう。ネームスペースをサポートし、再利用可能なウィジェットを作成することもできます。たくさんのサンプルアプリも提供されていますので、それらを参考に新しいTitaniumアプリ開発の際に使ってみてはいかがでしょう。

alloyはnode.js/JavaScript製、Apache License 2.0のオープンソース・ソフトウェアです。

MOONGIFTはこう見る

JavaScriptは言語の仕様上、素のまま大型なものを作成するのは向かないと考えられています。しかしWebアプリケーションをはじめとしてJavaScriptの利用範囲は広がっており、解決しなければならない状態になっています。一つはGWTのようにJavaで開発してJavaScriptに変換する、もう一つはjQueryなどのフレームワークの登場です。

alloyについては元々Objective-C/Java上で動作するTitaniumがある中でさらにフレームワークという枠組みを設けているのがユニークです。より効率的に大型なTitaniumアプリを開発する際にはぜひ使った方が良いでしょう。人によってはさらにCoffeeScriptをかますと開発効率が向上しそうです。

appcelerator/alloy · GitHub