Rubyの可能性が広がる。軽量Ruby実装「mruby」
mrubyは組み込み系などで使える軽量なRuby実装です。
Rubyは2012年04月にISO/IEC 30170として承認されました。そしてそんなRubyをさらに様々な環境で動作させるべく軽量化したRuby実装がmrubyです。
mrubyはWindows、Mac OSX、Linuxなどでコンパイルできます。さらに組み込み系での利用も想定されています。Rubyと文法は特に変わらず、オブジェクト指向が問題なく利用でき、Mixinや特異メソッドも使えます。例外処理やクロージャ、GCもあります。なおVMはRiteVMという専用のものになっています。
mrubyはC製のオープンソース・ソフトウェア(MIT License)です。
MOONGIFTはこう見る
軽量で動くのは良いことですが、今の所ライブラリなどはないのでデスクトップやサーバ環境であれば引き続きCRubyが使われていくことでしょう。ただしmrubyの設計思想などが既存のRubyに対して反映されていくといったことはあるかも知れません。非常に面白いです。
通常のRubyに比べて軽量になっているので、組み込みはもちろんソフトウェアの中に組み入れて配布したとしても問題にならないかも知れません。組み込み系などで使えるようになれば生産性は大きく向上するかも知れません。今後の開発、利用法を考えるだけでもわくわくするプロジェクトです。