node.js向けに書いたコードをクライアントサイド向けに変換「browserbuild」
browserbuildはnode.js向けに書いたコードをWebブラウザ上でも動作するように変換するソフトウェアです。
node.jsはJavaScriptが動作しますが、クライアントサイドではそのままでは動きません。しかしbrowserbuildを使えばnode.js向けのコードをクライアントサイドのJavaScriptでも使えるようにコンパイルしてくれます。
実際に生成します。元のJavaScriptコードはnode.js向けに書かれています。
生成されるコードです。requireやexportsなどがそのまま使えます。
肝になるのがnode.jsで使われるrequire/module/exportsの解決となっています。それ以外にもnode.jsとWebブラウザのJavaScriptの相違点は多いので全てが動く訳ではありませんが、簡易的なライブラリであれば共通のコードが使えるようになりそうです。
browserbuildはnode.js/JavaScript製、MIT Licenseのオープンソース・ソフトウェアです。
MOONGIFTはこう見る
Yahoo!の開発したMojitoやMeteorなど、node.jsとクライアントサイドのJavaScriptを共通のコードで動かす試みが増えています。確かに同じJavaScriptと言ってもnode.jsとクライアントサイドとではコードの書き方も異なってきます。それによってコードが重複したり、ナレッジが分散してしまうのは問題です。
理想としてはサーバサイド、クライアントサイドを意識することなく開発できるのが良いでしょう。しかしそれはnode.jsをサーバとして使った場合です。従来の言語をサーバ側に使った場合にはbrowserbuildのように変換するのは良い選択です。node.jsに積極的に取り組む理由がまた一つできたようです。