MoshはSSHを越える可能性をもったターミナルソフトウェアです。

サーバへの接続はSSHで行うのが当たり前になっていますが、SSHで感じていた不便さを越えるターミナルソフトウェアが出てきました。それがMoshです。


インストーラーです。他にもHome BrewやMacPortsからもインストールできます。


オプションです。


サーバに接続しました。


普通に使えます。

Moshの便利な所としては、クライアントをスリープさせ、復帰した際に接続が維持されている、IPアドレスが変わっても利用できる、ローカルエコーにより、遅い回線でも入力のタイムラグがない、ルート権限がなくても使える、バイナリを読み込んだりしても文字化けずに使える、Ctrl+Cがいつでも使えるといったメリットがあります。

なお認証はSSHを使っており、公開鍵認証などはそのまま使えるようになっています。クライアント、サーバ両方にMoshをインストールして使う形になっています。

MoshはLinux、FreeBSD、Mac OSX用のオープンソース・ソフトウェア(GPL v3)です。

MOONGIFTはこう見る

Moshは単にSSHの代替え品として開発されている訳ではなく、State Synchronization Protocol(状態同期化プロトコル)という仕組みに対する最初の実装となっています。Mobile shellの名前の通り、モバイル環境下でも使えるように考えられています。IPアドレスが変わるというのはそういった目的のためです。

クラウド、Webアプリケーションの時代になりサーバへ接続して作業するケースは増えています(コンピュータが始まった頃はそれが当たり前だったので原点回帰とも言えそうですが)。SSHは既に完成されていたと思っていましたが、よりよい作業環境を考えると改善できる点は多数あるようです。

Mosh: the mobile shell

keithw/mosh · GitHub