iOS.jsはiOS対応のWebサイトを作る際に役立つ機能を提供するJavaScriptライブラリです。

iOS向け最適化サイトを作る際には二種類の方法があります。jQuery MobileUiUIKitのようなテーマを使って作っていく方法と、フルスクラッチです。もしフルスクラッチで作っていくならば一緒に使ってみてほしいライブラリがiOS.jsです。


通常だとこんな感じに表示されてしまうページが…


iOS.jsを通すことでマックス表示にできます。


こんな感じに重なってしまうページも…


iOS.jsを通すと適切に分かれて表示されます。


その他、こうやって画面サイズの取得もできます。

iOS.jsではその他、Webアプリモードとして動かしている場合はリンクのターゲットを指定してMobile Safariに飛ばないようにしたり、iOSデバイス限定のスタイルシート設定を加えられたり、iPhone/iPod Touch/iPadを区別してスタイルシートを設定することもできます。また向きによってスタイルシートを変更したり、ズーム設定を向こうにする機能もあります。JavaScriptではデバイスごとに実行判定をしたり、ディスプレイサイズを取得することができます。

iOS.jsはJavaScript製、MIT License/BSD Licenseのオープンソース・ソフトウェアです。

MOONGIFTはこう見る

モバイル/スマートフォンからのネットワークトラフィックは既にデスクトップを上回るようになってきています。開発者はともかく、利用スタイルとしてはデスクトップは時代遅れになってきているということです。今後、Webサイトを開発する際にはスマートフォンを軸に考えるようになっていくことでしょう。

スマートフォンでは画面サイズが小さいこともあって自由度はデスクトップに比べると制限される傾向にあります。そのため既にあるテンプレートを当てはめて作りやすいのが利点です。対してフルスクラッチでスマートフォンサイトを作るならばiOS.jsのようなライブラリを使ってよりフレキシブルに対応できるようにするのが良いでしょう。

デモ:iOS.js

iOS.js