Ice.jsはWebブラウザ上での入力に対して変更履歴を取ってくれるJavaScriptライブラリです。

ニューヨークタイムスが開発したエディター向けソフトウェアがIce.jsです。テキストエリア内の修正点をトラッキングし、色付けして表示してくれます。


これが最初の表示です。変更、追加、削除されているテキストが色づけ表示されています。


変更を適用した結果がこれです。


Tinymceと組み合わせて使えます。ボタンとして機能が組み込めます。


ボタンを使って変更を適用、非適用を選択できます。


全体を一括適用したり、適用済文書を確認することもできます。

Ice.jsを使うためには変更個所に予めカスタム属性を設けて描画する必要があります。その中には誰がいつ変更したかと言った情報が必要なようです。元々Ice.jsを使って文章を作成し、管理していれば気にすることはないでしょう。しかしそうしたコンテンツ管理を行うことで、文章をより洗練されたものにしていけるのでしょう。

Ice.jsはHTML5/JavaScript製、GPLのオープンソース・ソフトウェアです。

MOONGIFTはこう見る

Ice.jsをCMSのようなシステムに組み込んでおくと複数の管理者、編集者が関わっている時にどういったコンテンツ変更がなされたのかを確認できて便利です。通常のファイル修正ではデータは上書きになってしまって、それまでの思想ややり方が断絶されてしまいます。そのためMS Officeのように独自に変更履歴を管理したり、バージョン管理システムを用いています。

Ice.jsはバージョン管理とまでは言いませんが、テキストの変更履歴を管理したいテキストに対して適用すると便利そうです。最近ではコンテンツの何気ない修正によって炎上してしまうというケースもあります。そうした時に元に戻せる仕組みを考える上でも注目したいソフトウェアです。

via Add Change Tracking to Online Text Editing with Ice.js

nytimes.github.com/ice/demo/

NYTimes/ice - GitHub