ネイティブにDartをサポートするWebブラウザ「Dartium」
DartiumはGoogle Chromeの元であるChromiumをベースにDart VMを組み込んだWebブラウザです。
Google ChromeはオープンソースのWebブラウザChromiumをベースに作られたソフトウェアです。そのChromiumにJavaScriptだけでなくDartを実行できるようにしたWebブラウザがDartiumになります。
デモです。DartからJavaScriptへ変換するスクリプトを省いてもちゃんと表示されます(Dartを認識しています)。
幾何学模様を描くデモです。JavaScript版と比べてそこまで速いかと言われると…変わらない気がします。
Dartiumはで囲んでコードを書きます。DartはJavaScriptよりもパフォーマンスに優れており、大規模なプロジェクトでも耐えられる言語設計が特徴になっています。
DartiumはMac OSX/Linux用(Windowsは間もなく)のオープンソース・ソフトウェア(BSD License、MIT License、LGPL、MS-PL、MPL/GPL/LGPL)です。
MOONGIFTはこう見る
Dartは元々JavaScriptの問題点を解決するためにGoogleが開発したプログラミング言語です。最終的な目標としてDartを全てのWebブラウザが実行できるようにしたいと考えています。その意味ではDartiumの登場は必須と言えるかも知れません。とは言えJavaScriptからの乗り換えを促すのはHTML5以上に困難かも知れません。
DartはJavaScriptへ変換するライブラリがあるので、レガシーなWebブラウザにはそれを使いつつ、モダンなブラウザにはネイティブにDartを実行する技もあります。それではDartならではの実装ができない気もしますが、それでも行数が減って見通しが良くなるなら導入する意味があるかも知れません。