ievmsはMicrosoftが提供するIE動作検証用Virutal PC向け仮想イメージをVirutalBox向けに変換するソフトウェアです。

IEで見たWebサイトの確認をしたいと思ったらWindows機が必要です。さらにIE7/8/9と各バージョンを用意しなければなりません。そんなのは面倒だ!というMac OSX/Linuxユーザの方は今すぐievmsを実行しましょう。ievmsはIE7〜9のVirtualBox用の仮想イメージを作成してくれるソフトウェアです。


インストール中です。数GB以上あるものばかりでかなりの時間を要します。


とりあえずIE7とIE8の仮想イメージができあがりました。VirtualBoxで確認できます。早速起動してみます。


Windows7が使われています。なお最初の起動時にライセンスが切れていましたがオンライン認証で通りました。


アクティベート後、再起動すれば普通のWindows7として使えます。


起動した画面です。右下に90日期限が明記されています。


日本語も使えるIEでWebサイトを確認できます。

ievmsはMicrosoftがIEの検証用に配布している仮想イメージを使っています。元々MicrosoftのVirtual PC用の仮想イメージですが、Virtual PCはWindows用でMac OSXでは既にサポート終了、Linuxには提供されていません。VirutalBoxであればオープンソース・ソフトウェアということもあってマルチプラットフォームでWindows環境が利用できます。

ievmsはソースコードは公開されていますが、ライセンスは独自(持ってけ、お前のもんだ)となっています。

MOONGIFTはこう見る

世界的に見たときのIEシェアは52%程度まで減っています。このままいけば2012年中には50%を割り込むでしょう。しかしそれでもやはり二人に一人はIEを使っているのですから無視はできません。かつIE9ではなくIE8以前のレガシーな人も大勢います。そうした人を無視したデザインはやはり難しいでしょう。

Mac OSXやLinux上でIEを動かす、いわゆるWine的なやり方もありますが、ActiveXであったりWindows独自の仕組みにまで踏み込むとエラーが発生してしまいます。さらにIEはOSの根幹に近いので共存が難しいのが欠点です。その点、ievmsはWindowsそのものなので動作は保証付きと言えます。Webデザイナーの方は用意しておくと幸せになれるはずです。

xdissent/ievms - GitHub