Rails/Sinatraでガラケー向けOpenSocialアプリを開発する「opensocial-wap」
opensocial-wapはRuby向けWebフレームワークを使ったWebアプリケーションをOpenSocial WAP Extensionに準拠させるライブラリ。
opensocial-wapはRuby製Sinatra/Ruby on Rails用のオープンソース・ソフトウェア。今時代はソーシャルに注目が集まっている。FacebookやGoogle+などのデスクトップ向けに加えて、GREE/Mobage/mixiなどの携帯電話向けSNSを展開するプラットフォームもある。
特に日本においてはGREE/Mobageが強力であり、これらのプラットフォーム向けにゲームやアプリを提供している(またはこれからしようとしている)企業もあるだろう。そうした方々がRailsをはじめとするRubyのWebフレームワークを使っているならばお勧めしたいのがopensocial-wapだ。
opensocial-wapはJavaScriptやiframeをいった技術を利用できないガラケー向けにOpenSocialを拡張したOpenSocial WAP Extensionに準拠したWebアプリケーションを簡単に開発できるようにするライブラリだ。OpenSocialコンテナからのリクエストの検証、署名の生成、URL構築などを行ってくれる。
さらにRails(バージョン3以上)にはlink_to、button_to、form_forなどのヘルパーを拡張してくれたり、リダイレクト、静的ファイルのパス等も自動でOpenSocial WAP Extensionに対応してくれる。モバイルSNSに対応したWebアプリケーションを開発するならばインストールしておきたいソフトウェアだ。
MOONGIFTはこう見る
ガラケーの場合、JavaScriptが使えないために間に一つサーバを介さないといけないのが難点だ。それがGREEであったりMobageであったりする。それらからのリクエストを受けて、その結果をクライアントではなくサーバに返却する。その繰り返しがOpenSocial WAP Extensionだ。
この仕様はmixiがOpenSocialに提出し、採用された仕様なのでガラケーのようなWebブラウザ機能をもった携帯電話ではこの仕様でアクセスするようになる。とは言えFacebookアプリがガラケーに対応するとは思いがたいので、日本独自の仕様と割り切る方が良さそうだ。