小さなアイコン画像のSVG化に「pixel2svg」
pixel2svgは画像をSVGへ変換するPythonスクリプトです。
pixel2svgはその名の通り、ピクセル画像をSVGファイルへ変換できるソフトウェアです。Pythonスクリプトで、ターミナルベースで動作します。
対応している画像はPNG、JPEGの他PIL(Python Imaging Library)で対応している画像なら何でもSVG画像に変換できるようです。
解析が終わると同じファイル名で拡張子がsvgのファイルが生成されます。
変換が終わったファイルはSVGなのでWebブラウザで開いたり、IllustratorやInkscapeで編集できます。なお変換後のサイズは999KBで、かなり大きくなっています。
その代わり、相当拡大することもできますが、ピクセル画像をターゲットにしているためドット単位でベクター化していますので拡大すると粗くなってしまいます。
100%表示した所。拡大しても滑らか、という訳ではありません。
ファイル情報。元ファイルに比べるとかなり大きくなっています。
1ピクセルをベクターサイズで何ピクセルにするか指定ができます。デフォルトでは40ピクセルなので、相当大きなサイズになるようです。
画像ベースのドット絵をSVGに変換して再利用する際に活躍しそうです。ライセンスはGPLのオープンソース・ソフトウェアとなっています。
MOONGIFTはこう見る
サイズが相当大きくなる所を見ると、あまり大きな画像に用いるのには向かないようです。16x16くらいの小さなアイコンであれば、十分使えると思います。画像から何かに変換したいという需要は多いので、そう言う時に使えるのではないでしょうか。
画像は手軽に扱える反面、拡大や縮小に対して柔軟に対応できないという欠点があります。SVGは一つのサイズで全ての描画に対応できるのが利点です。今後HTML5化が進めばSVGの利用も増えていくと思いますので既存の資産を無駄にしないためにも注目したいソフトウェアです。