WindowsでWeb開発を行っているプログラマ、デザイナに。JavaScript/CSS短縮、難読化ライブラリ「Microsoft Ajax Minifier」
Microsoft Ajax MinifierはJavaScript/CSSを短縮化/難読化するWindows用のソフトウェア。
Microsoft Ajax MinifierはWindows用のオープンソース・ソフトウェア。Webアプリケーションはもちろん、WebサービスであってもJavaScriptを多用することが当たり前になってきている。またjQueryなどのフレームワークは大型化し、これまでは気にするほどでもなかったネットワーク帯域を使うようになってきている。
そのためJavaScriptは運用時には改行などを消してサイズを極力小さくして使うようになっている。そうした短縮化および難読化に用いるライブラリとしてMicrosoft Ajax Minifierを紹介しよう。
Microsoft Ajax MinifierはJavaScriptとCSSに対応した短縮化、難読化ライブラリだ。短縮するだけでなく変数名を置き換えてさらに短くなるようにしている。jQueryは元サイズが230KBであるが、Microsoft Ajax Minifierを実行すると89KBまで減る。さらに公式に配布されているjQueryの短縮版よりも400B程度少なくなっている。
利用はコマンドプロンプトを使って行う。複数ファイルをXMLで指定してまとめて変換することもできる。さらにエンコードを自動変換する機能もある。analyseオプションをつけるとLintスタイルのシンタックスチェックも行ってくれる。JavaScript/CSSの短縮化/難読化を行う際に使ってみよう。
MOONGIFTはこう見る
jQueryくらい有名なライブラリであれば、Googleやその他のサービスが提供しているCDNを使うのが最良だろう。だが独自に作っているJavaScriptのコードとなるとそう簡単にはいかない。難読化、短縮化は単純にスペースや改行を消せば良いという訳ではないからだ。
作成後のメンテナンスや修正を考えるとオリジナルのファイルはそのままに難読化したファイルを運用で使う必要がある。となれば自動的に変換してくれるツールが必要だ。あまり変更しないファイルであればMicrosoft Ajax Minifierをコマンドプロンプトで実行し、頻繁に更新する場合はXMLで設定ファイルを作成したりプログラムからバッチ処理でMicrosoft Ajax Minifierを呼び出すようにするのが良いだろう。