Webベースで開発できるレベルのプログラミングエディタ「Ace」
AceはCloud9でも使われているWebベースのプログラミングエディタ。
AceはJavaScript製のオープンソース・ソフトウェア。あまり好まない人も多いようだが、個人的にはそろそろ開発環境もWebアプリケーション化してくれないかと思っている。そのためには幾つか乗り越えるべき問題があるが、最初の問題はエディタ環境だろう。
Webブラウザのテキストエリアレベルでは全く話にならない。プログラマーが開発しやすいエディタになっている必要がある。そんなWebベースの開発環境を目指すIDE、Cloud9で使われているエディタ環境を作っているのがAceになる。
AceはJavaScriptベースの独立したエディタ環境になる。そのため外部のソフトウェアに組み込むことも可能だ。10種類以上の言語に対応したハイライター、縦または横に画面を分割したり、テーマを変更して色合いをがらっと変えることもできる。
さらにフォントサイズや現在行を目立たせたり、行番号表示、40または80文字での折り返し、簡易構文チェックもできる。キーバインドはVimやEmacsへ切り替えることも可能だ。タブ機能や正規表現による検索、置換機能もかなり本格的だ。開発者向けのWebサイトに組み込んでみるのも面白そうだ。
MOONGIFTはこう見る
Webベースとは言ってもオンラインではなく、社内に開発サーバを立てて後はWebブラウザ上で開発をするスタイルは今後広がっていくのではないだろうか。個々人で開発環境を整備する必要もなく、コンパイルや配置する際にもサーバ側のパワーで行える。
さらに開発状況のチェックやソースコード持ち出しに対するリスクも抑えられるだろう。そうしたWebブラウザを使った開発環境は日々進化している。今年、来年とさらに伸びていくと思われるのでチェックしておきたい分野だ。