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MOONGIFTでも2008年10月に紹介したことのあるMicrosoft Web Platform Installer(以下Web PI)。当時は英語版のみで、かつマイクロソフト社のテクノロジーを使ったソフトウェアしかインストールされなかった。そして3年近くが経過しバージョンが3になった現在では、よりオープンソースの世界に近づいたソフトウェアに変貌していた。


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企業内などでWebアプリケーションを使う際に、既にあるWindowsサーバを使ったり、利用されていないクライアントマシンを活用するケースは多々ある。個人的にそうした機会があった時にWeb PIを試したのだが、そのパワーアップぶりに感心したこともあってマイクロソフト社の担当者に連絡を取り、今回の紹介に至っている。


インストール時に含まれるもの

今回はまずWeb PIの紹介から。Web PIは無償で利用できるソフトウェアで、マイクロソフト社のWebプラットフォーム戦略における最新のソフトウェア群を一括でインストールできるソフトウェアになっている。例えばIIS、SQL Server Express、.NET FrameworkそしてVisual Web Developerなどだ。これらはインストールする、またはしないという選択が自由にできる。


開発に役立つソフトウェア、実行環境がたくさん登録されている

そして面白いのはWordPressやXOOPS Cube、EC-CUBE、DotNetNuke、Umbracoといったオープンソース・ソフトウェアも簡単にインストールできることだ。これらのソフトウェアもWeb PIから自由に選択してインストール可能だ。その際にはMySQLのインストールも同時にできるようになっており、この点がマイクロソフト社の変わった点と言えるかもしれない。


選択するだけで簡単にインストールできるWebアプリケーションも数多い


MySQLも同時にインストールできる


MySQLのパスワードはインストール時に設定


Webアプリケーションの設定(今回はConcrete5)もインストールの中で行う


見事Concrete5が立ち上がった。実用だけならこれで十分

特徴として以下がある。

日本語対応している

2008年に紹介した時には英語版のみだったが、今は日本語対応している。さらにEC-CUBEやXOOPS Cubeのように日本製のオープンソース・ソフトウェアにも対応している。

最新版である

マイクロソフト製品が最も面倒なのが検索してダウンロードしてくる手間だ。それが最新かどうかも怪しく、検索するのも疲れる。Web PIの場合は現状の最新版をダウンロードしてくれる。

一括でインストールできる

必要なものが一括でインストールされるので、開発ツールを含めてWebアプリケーションを実行するのに必要な環境が簡単に構築できる。

なお、インストールに際して再起動も必要になる場合もあるので注意して欲しい。また、インストーラ自体は2MB以下だが、実際には開発に必要なソフトウェア群をインターネットからダウンロードしてインストールするので、時間は10分以上かかると思われる。

主なターゲットとしてはASP.NET、SQL Serverを利用した開発者向けのツールと思われるが、PHP+MySQLの実行環境も整うのでWeb開発者であれば誰でも使えるツールになると思われる。また実行環境としてだけみた場合にも、ウィザードに沿って進めるだけでConcrete5などのオープンソース・ソフトウェアが簡単に立ち上げられるのも魅力だ。

Web PIのダウンロードは以下のURLより行える。次回はWeb PIでインストールされるWeb開発者向けソフトウェア、WebMatrixを紹介したい。

Microsoft Web Platform