PHPExcelはExcelファイルの読み書きを行うPHPライブラリ。PDF/HTML出力にも対応。

PHPExcelはPHP製のオープンソース・ソフトウェア。業務システムを開発していて必ず発生するのがExcelのような表形式ファイルの取り込みだ。大抵はCSVに変換してもらって取り込むだろう。だがユーザが変換を忘れてExcelを読み込ませてしまうことも度々だ。


PHPで出力できる

さらにシステムから資料を出力する際にもCSVをダウンロードして手作業で修正して…という手間をユーザにとらせることになってしまう。そんな時代はもう古い、PHPExcelを使ってリッチなExcelファイルをそのままやり取りしよう。

PHPExcelはExcel 2007をベースとし、5.0/95/97以降のファイル形式の読み込みにも対応している。Excel 2003のXMLフォーマットも扱える。さらにOpenOffice.orgのCalcフォーマットも大丈夫だ。データを読み込むのはもちろんアウトプットにも対応している。Excelフォーマットの他、PDFやCSV、HTMLでも出力できる。


日本語も扱える

テンプレートに対応しており、Excelファイルの一部を差し替えて出力ということもできる。これによってレポートテンプレートへ数字を埋め込むこともできる。セルのマージやリッチテキスト差し込み、日本語他の多言語にも対応、プリンタ向けのペーパーサイズやヘッダー、フッターなどにも対応している。

これだけExcelファイルを容易に操作できるライブラリがこれまであっただろうか。Excelをテンプレートに帳票を作成してPDF生成なんてことも簡単にできてしまう。Excel用の特別なライブラリも不要で、Linuxサーバでも使える。業務システム開発のお供にぜひ。


画像も問題ない

MOONGIFTはこう見る

業務システムと表計算ソフトウェア(主にExcel)は切っても切りはなせない関係にある。いくらGoogleスプレッドシートが便利だとは言っても、Excelがなくなるとは思えない。利用範囲が広く、それだけにExcelとシステムが連携すればユーザにとってはとても使いやすいシステムが出来上がる可能性がある。

CSVを使う連携方法ではユーザが面倒な思いをしてしまう。かといって中途半端にExcelファイルを読んだり書き込むライブラリがとても多かった。PHPExcelはその点、かなり本格的だと言えるだろう。帳票、レポート、マスタメンテナンスと色々な使い道が考えられそうだ。

PHPExcel