単機能しかないアプリでもそれぞれが連携すると魅力的に「PhotoAppLink」
PhotoAppLinkはiOSの写真撮影、加工アプリを連携させるための枠組みを提供するライブラリ。
PhotoAppLinkはiOS用のオープンソース・ソフトウェア。iPhoneはFlickrに写真をアップロードしている機種で最もシェアが高くなっている。それくらい写真を撮るのに適したデバイスということだろう。そして写真を撮った後にはちょっとした加工を行いたいと思うものだ。
例えばiPhoneの写真をいい感じに加工してくれるInstagramは1.5億枚の写真が撮られているくらいだ。そんな具合に写真をちょっと加工してくれるアプリは多数あるが、全ての写真加工に対応している訳ではない。そうした個々のアプリの得意技を組み合わせられるのがPhotoAppLinkだ。
PhotoAppLinkは言わば写真アプリのコネクションを手助けしてくれる仕組みだ。URLスキーマを使って、各アプリが加工した写真データを渡り歩けるようにおのおののアプリ開発者が共通した仕組みを用いるのだ。写真データを受け渡せるアプリの一覧表示もできる。
これはアプリ開発者にとってみれば、単機能に特化することができるし、新しいプロモーションにも繋がるだろう。全てのニーズを満たすアプリを作るのは難しいが、一点集中でユニークな機能を作るのは面白い。そうやって加工したデータは別な写真加工アプリに渡したり、FacebookやTwitterアプリに送ることが可能だ。
執筆時点では9つのアプリが対応しているが、ライブラリをオープンソース化していることもあって賛同する開発者は増えている。写真アプリやその加工アプリを開発している人は必見のライブラリと言えるだろう。
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MOONGIFTはこう見る
PhotoAppLinkの仕組みはIntua Audio Sharingと似た仕組みになっている。クリップボードのデータを入れて、後はURLスキーマでアプリを呼び出す仕組みだ。これで音楽、写真と二つの枠組みが揃ったことになる。
同様のニーズはテキスト、URL、地図、カレンダー等コンテンツの種類によって発生しそうだ。むしろそれらを全てひっくるめてしまったようなフレームワークを作った人の勝ちかもしれない。iOSアプリは単機能なものが多いので、それらを自在に組み合わせて一つのコンテンツにすることができれば、ブログやソーシャルメディアとの連携まで含めて展開できるようになるだろう。