Poisson Image Editingは写真の中のオブジェクトを別な写真に合成するソフトウェア。

Poisson Image EditingはJava製のオープンソース・ソフトウェア。USの映画やドラマでは合成映像が数多く使われるようになっているらしい。確かに遠い所へロケに行かないで済むし、天候などの外部要因に邪魔されることもない。コンピュータの力を使えば低コストに仕上がるのだろう。


合成例

あるものとあるものの合成はより奇麗に行うためにクロマキーが使われるが、既に撮影してしまった写真同士を合成したい場合にはPoisson Image Editingを使ってみると面白い結果が得られそうだ。

Poisson Image Editingは写真の一部を切り出して、別な写真とミックスさせるソフトウェアだ。ポアソンイメージ編集のアルゴリズムを利用している。まず題材になる写真からオブジェクトを切り出す。これはマウスを使って囲むだけで良い。より奇麗にするためにはふちに沿って選択するのが良いだろう。


寒そうな合成例

そして合成したい先の写真に先に切り出したオブジェクトをドロップする。この時、合成先の背景はある程度単一な色合いでないといけないようだ。そのため背景などにミックスするのがいいらしい。合成は自動で行われ、重なる部分はうまい具合に調整されるようになっている。とにかく簡単にできてしまうのが面白いソフトウェアだ。

MOONGIFTはこう見る

Poisson Image Editingというソフトウェア自体は画像合成アルゴリズムのデモレベルの実装しかされていない。そのため画像の大きさを変えたりすることもできず、うまく合成できない場合も多い。技術的には非常に面白く、シームカービングを思い出させる。

画像編集技術はどんどん進化しているが、ローカルソフトウェアが中心だ。それはもちろんAdobe社が牽引しているからに他ならないが、アルゴリズムが公開されていればそれをサーバサイドで実現するのは決して不可能ではない。写真から特定のものを消したり追加したりするWebサービスができればとても面白い使われた方がするのではないだろうか。

poissonimageediting - Smart and Automated Photomontage Tools (SAPT) based on Poisson Image Editing - Google Project Hosting