iPhone Debug ConsleはCOMETサーバを経由してデスクトップのWebブラウザからiOSのWebブラウザにコマンドを送信するソフトウェア。

iPhone Debug ConsleはiOS用のオープンソース・ソフトウェア。iOSに対して情報を提供する手段は大きく分けて二種類ある。一つはネイティブアプリで、もう一つはWebブラウザだ。開発コストはWebブラウザベースのが低く済むだろう。


デスクトップ側

そのため既存のWebサイトをiOS向けに最適化しようとする動きは多い。そんな中面倒なのがJavaScriptのデバッグだ。そこで使ってみたいのがiPhone Debug Consleだ。

iPhone Debug Consleはデスクトップ側で立ち上げるサーバアプリケーションだ。といってもiPhone Debug Consleが立ち上げるのはCOMETサーバで、デスクトップのWebブラウザとiOSは別途立てるWebサーバに接続する。接続先はデスクトップとiOSとでそれぞれ違うので注意してほしい。


iPhone側

iOSでURLを表示するとデスクトップ側のWebブラウザ画面に接続が通知される。後はデスクトップ側のコンソールからJavaScriptを入力すれば、それがiOS側で実行されて結果が確認できる仕組みだ。iPhone Debug Consleがその実行するデータを授受する役割だ。Webブラウザ同士のやり取りなので使いやすいソフトウェアだ。

MOONGIFTはこう見る

Safariのユーザエージェントを変えればiOS風の画面は再現できるが、やはり実際に見るものとは違う。その点、iPhone Debug Consleであれば実際にiOS上でJavaScriptを実行してそれを評価できる。逆にiPhoneでの表示内容を取得することもできるのでデバッグがやりやすくなるだろう。

iPhone Debug Consleの面白い所はデスクトップのWebブラウザからメッセージを送信して、それをiPhone上で実行させるということにある。そしてそのやり取りにCOMETを使うことでレガシーなWebブラウザでも使えるというのも面白い。秀逸なアイディアのソフトウェアだ。

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