Inkscape機能拡張。ドローデータをHTML5/Canvasへ出力「Ink2canvas」
Ink2canvasはInkscapeで作成したドローをHTML5/Canvasに保存するソフトウェア。
Ink2canvasはInkscape用、Python製のオープンソース・ソフトウェア。オープンソースのイラストレーションソフトウェアとして有名なInkscape。数年前はまだまだ不安定だったが、最近ではずいぶん実用的になっているようだ。
描いた図をSVGで出力できるので、Webとの親和性も高い。だがSVGはXMLベースなので修正するのが大変かも知れない。そこでさらに便利にCanvasタグ化してしまうソフトウェア、Ink2canvasを使ってみよう。
Ink2canvasはInkscape用の機能拡張だ。インストールすると、Save asの項目にHTML5が出るようになる。そして保存するとHTMLファイルが生成される。中にはJavaScriptを使ってCanvasタグにレンダリングしている。線を引いたり、文字を書いた部分もきちんと再現される。
SVGもベクターなので奇麗だが、Canvasタグでは文字がそのままテキストとして出力されているので、JavaScriptを使って内容を変更するのが簡単そうだ。SVGを読み込んで、それを出力することもできるのだが、あまり複雑だとレンダリングがうまくいかない場合もあるようなので注意して欲しい。面白い試みのソフトウェアだ。
[s2If current_user_can(access_s2member_level1)]
[/s2If]
MOONGIFTはこう見る
AdobeもHTML5に力を入れており、イラストや画像編集ソフトウェアとWebはどんどん親和性が高くなっている。オンラインでSVGを編集するソフトウェアも幾つも登場している。そこで作られたファイルがInkscapeやIllustratorに取り込まれてさらにHTML5化して…と考えるだけでとても面白そうだ。
これまでは高価なソフトウェアが必要であったり、慣れるための学習コストが大きかったことがどんどんシンプルに、簡単になっていく。素材はどんどん増えている、後はどうそれらを組み合わせて面白いサービスを作り上げるかだ。