画像やフォントの埋め込みに対応。node.jsを使ったPDF作成ライブラリ「PDFKit」
PDFKitはnode.jsを使ったPDF作成ライブラリ。
PDFKitはnode.js/JavaScript製のオープンソース・ソフトウェア。Webアプリケーションにおいて鬼門とも言える技術がPDFではないだろうか。これまで広まっているとWebアプリケーションからPDFでデータを出力してほしいという要望が必ず出てくる。しかしそう簡単にできるものでもない。
多数のプログラミング言語向けにPDF作成ライブラリが存在する。node.jsであってもそれは変わらない。JavaScriptでPDFを生成する、PDFKitを紹介しよう。
PDFKitはテキストはもちろん、リストや画像の埋め込み、SVGのレンダリング、リンクに対応したPDF生成ライブラリだ。フォントの埋め込みに対応しているので、日本語フォントを用意すれば使えるはずだ。TrueType系のフォントが利用できる。テストのスクリプトはCoffee Scriptになっており、より見やすくて良い。
JavaScriptらしくメソッドをチェーンでつないでいけるのが面白い。ページを追加して文字を書いて大きさを指定して装飾を施して…と順番に指定していけば良いだけだ。いわば小さなメソッドを積み重ねる形なので覚えるべきメソッドはそれほど多くない印象だ。node.jsでWebアプリケーションを作り、レポートをPDFで欲しいと言われた時には使ってみたい。
MOONGIFTはこう見る
PDFのライブラリは使い勝手の良いものが多い訳ではない。特に個々のパラメータを一つ一つ指定していかないといけないものは良くない。とは言えPDF作成処理というのは既存のシステムとは切り離して考えることもできるので、PDFKitを使ってnode.jsを使いPDF作成専用のサーバを立ててしまうのも一つの案だ。
PDFKitはWebベースの利用はもちろん、ターミナルからコマンドラインで使うこともできる。既に使っているプログラミング言語からPDFライブラリを探すのも良いが、疎結合にして開発の幅を広げるものまた良い選択肢になるのではないだろうか。