一歩進んだCSSを作成するためにアドバイスする「CSS Lint」
CSS Lintはより良いCSSであるためのアドバイスを行うソフトウェア。
CSS LintはJavaScript製のオープンソース・ソフトウェア。今、Webサイトを作る上で欠かせないのがCSSだ。デザインとHTMLマークアップとを切り離すことで、メンテナンスしやすく、かつ構造的な管理のしやすいWebサイトができあがる。
CSSはとても柔軟であるために適当に書いてもエラーが起きる訳ではない。正しいCSSかどうかはCSS validatorを使えばチェックできるが、より“こうした方が良い”という情報を提供してくれるのがCSS Lintだ。
CSS Lintはより見やすい、より問題の起きづらいCSSを書くためのヒントを与えてくれるソフトウェアだ。これはCSSを検証してもエラーとはならない。だがこうした方が失敗が少ないであろうノウハウをソフトウェアの形にして提供してくれる。JavaScriptだけでも、またはnode.jsでも動作する。
幾つかのルールがあるが、クラスをくっつけて使わない(IE6以前で問題が出る)、displayに対して有効なプロパティを指定する、floatを使いすぎない、idをセレクタに使わない、0には単位を付けない、ブラウザ依存のプロパティに対する警告などとなっている。
CSS Lintはべからず集のようなもので、禁止されているものをチェックする訳ではない。だがCSS Lintを参考にすることで、一歩進んだCSSコーディングが実現するはずだ。
MOONGIFTはこう見る
JavaScriptについてはエラーチェック、デバッグ環境が整ってきているので開発のしやすさは随分向上した。だがCSSについてはまだまだという雰囲気がある。多少書き方を間違えたとしても、動作はしてしまう。だがそれが原因でWebブラウザ互換性において不具合を抱える可能性はある。
CSS Lintはそうしたエラーをチェックできる便利なツールだ。CSS validatorとともに使えば、生産性が向上するはずだ。古くはIE6から、新しいものはGoogle Chrome12など幅広いWebブラウザに対応する際には、CSS Lintで警告のない状態にしていく工夫が必要ではないだろうか。