Intua Audio SharingはiOSアプリ共通の音楽ファイルを扱う仕組みを考えるプロジェクト。

Intua Audio SharingはiOS用のオープンソース・ソフトウェア。iOSではセキュリティの観点もあって、各アプリが扱うデータを外に持ち出すのが難しい。カメラ等を使うことはできるが、それを深く掘り下げるのも困難だ。しかし一つのアプリで作ったデータがそこで完結する方が稀ではないだろうか。


音楽データコピー

例えば写真アプリで写真を撮影し、それにイフェクトをかけた上でイラストアプリでちょっと落書きをするなんて使い方も考えられる。その考えを音楽アプリに対して適用するのがIntua Audio Sharingだ。

Intua Audio Sharingは音楽情報を再利用できるよう、共通した仕様を適用しようとするソフトウェア&プロジェクトだ。AudioPaste 1.1と呼ばれるプロトコルと互換性をもっており、多数のアプリが共通のフォーマットで音楽ファイルを作成したり、利用したりする。


音楽データ貼付け

楽器アプリで音楽を作成し、それを別なアプリでイフェクトをかけ、さらに動画編集アプリで音源として使う…なんてアプリ連携が考えられる。クリップボードを介することでiOSアプリ同士の連携を可能にする面白いソフトウェアだ。

MOONGIFTはこう見る

iOSの中に共通のストレージがあれば良いのだが、それが許されていないためにIntua Audio Sharingではクリップボードを介してデータの授受を行う。だがその場で作成したり、編集した音をクリップボードに入れて別なアプリまで持ち歩く方が手軽と言えそうだ。

一つのアプリで1から10まで全て行うのはアプリの仕様を複雑化、肥大化させるためにお勧めできない。こうした共通の仕様が認知されればアプリ同士の連携が容易になる。音楽に限らず、動画やテキスト、写真など様々な分野で広まってほしい仕組みだ。

intua-audio-sharing - An open standard for sharing audio data between Apple iPhone OS applications - Google Project Hosting