GWTのパワーをAdobe AIRやFlexでも活用する「gwt4air」
gwt4airはAdobe AIRやFlexでGWT(Google Web Toolkit)を利用できるようにするソフトウェア。
gwt4airはJava/Adobe AIR製のオープンソース・ソフトウェア。Googleが開発しているGWT(Google Web Toolkit)。Javaを使ってAjaxを使ったWebアプリケーションを開発できる技術/フレームワークで、JavaScriptを生成してくれる機能もある。
JavaエンジニアがJavaScriptに触れずにAjaxを実現するには良い技術だが、他のエンジニアであってもGWTを使ってみたいと思うかもしれない。それをFlex/AIRなどで実現するのがgwt4airだ。
gwt4airが目指すのはJavaではないプラットフォームにJavaの技術をもちこむことだ。面白いのはAdobe AIR上で実現するということは、GWTをデスクトップアプリケーションとしても使える可能性があるということだ。最新版では500以上のリッチなUIコンポーネントが利用できる。
FlexやAdobe AIRからGWTのAPIが使えるようにポーティングしている。クライアントサイドでPDFやExcelを処理することもできる。さらに既存のGWTアプリケーションを移行するのも容易とのことだ。デモのFlexアプリケーションではグラフをはじめリッチなUIが所狭しと並んでおり、技術的にとても興味深いものになっている。
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MOONGIFTはこう見る
一つの言語で全ての環境に対応させるというのは、元々のJavaが目指していた世界だ。その世界は実現しそうにないが、他の言語でもその夢は追い続けられている。その一つはJavaScriptであり、もう一つはActionScriptだ。
JavaScriptはWebはもとよりTitaniumやnode.jsといった技術を使い、ActionScriptはFlashやAdobe AIRを使ってマルチプラットフォームに手を伸ばしている。両方とも似た言語であるのがとても興味深い。Adobe gwt4airはAIRでリッチなコンポーネントを使ったWebアプリケーションを開発する際には見ておきたいライブラリだろう。
gwt4air - Bringing Java to non Java based platforms - Google Project Hosting