Page Number SaverはPDFファイルと現在読んでいるページ数を紐づけて管理するシステム。

Page Number SaverはWindows用のオープンソース・ソフトウェア。電子書籍の市場が伸びている。今は非常に乱立する時期であり、どこが出てくるか(または全て駄目か)分からない状態だ。しかし今年中にはある程度大手が生き残ってくるだろうし、AmazonやAppleの動向も気になる所だ。


サーバ画面

電子書籍では幾つかのフォーマットが注目されている。その一つがePub、もう一つがPDFだろう。数百ページにも渡るPDFの電子書籍を効率的に読めるのがPage Number Saverだ。

Page Number Saverは面白い仕組みだ。まず、Page Number Saverがサーバになる。そしてPDFファイル(ePubでも使えるとは思われる)と現在のページ番号を登録する。そうしてPage Number Saverから該当ファイルを開こうとすると、引数としてページ番号を指定してくれる仕組みだ。

Adobe Readerは指定ページを開くオプションに対応している。今のところは現在読んでいるページをAdobe ReaderからPage Number Saverへ返す仕組みはないので一方通行になってしまうのが難点だ(Page Number Saver上でアップデートはできる)Page Number Saverが広く普及すれば、PC上で読んで外出先ではモバイルから続きを読むなんてことができるようになるはずだ。

MOONGIFTはこう見る

現状の電子書籍は既存の紙書籍を電子化したものにすぎない。そのため紙書籍でできていて、電子書籍でできないことがあると批判の対象にされがちだ(逆に利点も多いのだが)。そのために普及しないのは残念で鳴らない。どのデバイスでも使える栞の存在もその一つなのだろう。

電子書籍自体に現在読んでいるページを記録する機能がない以上、リーダーで対応せざるを得ない。だがマルチデバイスで使えるようになるというのは難しい。Page Number Saverがデファクトになり、ユーザ単位のオンライン栞ができたりすると面白いのではないだろうか。

Page Number Saver | Download Page Number Saver software for free at SourceForge.net