tategumi.jsはJavaScriptを使って文章を縦書き、右から左に読ませる文章に変換するライブラリ。

tategumi.jsはJavaScript製のオープンソース・ソフトウェア。Webの文章は横書きが基本だ。日本語の場合は左から右に表示される。Webサイトは縦方向にスクロールするように作られているので、横方向が固定されて表示される方が見やすい。


表示例

だがそれは慣れの問題であって、日本語は本来縦方向、右から左に書かれるものだ。小説などの日本語文章を読ませるサイトではtategumi.jsを使ってみるといいだろう。

tategumi.jsはWebサイトに書かれた文章を自動的に縦書きに変換してくれるJavaScriptライブラリだ。サイト全体ではなく、指定された場所だけを変換する。クラスごとに文字の大きさや一行における文字数、行間、字間、段間、禁則処理の指定ができるようになっている。


HTMLソース

もちろんHTMLなのでCSSによる文字種、文字サイズも設定できる。縦の場合は文字数を適度に切って行を変えないといけないが、その辺りを自動的に行って幅を開けて縦書き文章を読むのに最適な表示してくれる。電子出版でも役立つ技術になるだろう。

MOONGIFTはこう見る

一般的なWebブラウザでは横書きに最適化されており、あまり縦書きは考慮されていない。そのため日本の雑誌のような組版技術は実現されてこなかった。今、Adobeが進めているCSSによる電子組版が仕様化されれば、幾分改善される可能性もあるだろう。

実際に縦書きで表示されると、やはり可読性が向上する。小説のような長文は横書きよりも縦書きの方が読みやすい。今後電子書籍が増えれば、可読性はより求められるようになるだろう。縦書きだけではない、可読性を高める方法について考えれば、未知のニーズに気付くかもしれない。

allianceport/tategumi.js - GitHub

Kumihan Project - Alliance Port, LLC