v8エンジンからSpiderMonkeyへ。Mozilla版node.js「Spidernode」
Spidernodeはnode.jsのエンジンをv8からMozilla製のSpiderMonkeyに載せ変えたソフトウェア。
SpidernodeはMac OSX/Linux用のオープンソース・ソフトウェア。2010年後半くらいから一気に人気を集めているのがnode.jsだ。JavaScriptをサーバサイドで動作させることができる。本番で使えるレベルかと言われると怪しいが、実験的なプロジェクトでは実際に使われ始めている。
バージョンは0.5.0-preを使っている
そんなnode.jsで使われているのはv8、Google Chromeで利用されているJavaScriptエンジンになっている。そのエンジンをMozillaの開発するSpiderMonkeyに付け替えたのがSpidernodeだ。
Spidernodeはエンジンが変わっただけで、後はnode.jsのコードがそのまま動作する(JavaScriptなので当たり前だが)。恐らくモジュールもそのまま動作するだろう。互換性の問題は多少あると思われるが、チャレンジングなプロジェクトだ。
動作は普通のnode.js
APIが同じであれば問題になるのは安定性、速度、拡張性などになるだろう。つまりエンジンの性能差がv8版node.jsかSpidernodeを選択する際の分かれ目になる。ちなみにコマンドもnodeコマンドなので上書きしないよう注意してほしい。ベンチマークが欲しいソフトウェアだ。
MOONGIFTはこう見る
Google Chrome/Firefoxは度々ベンチマークで争っているが、まさかサーバサイドでも争うことになるとは思わなかった。クライアントサイドのJavaScriptエンジンが高速になれば、同じようにサーバサイドも高速になるというnode.jsの仕組みはとても面白い。
node.jsの開発が進み、それに伴い安定性も向上してきている。これだからnode.jsを使うべき、というキラーアプリケーションはまだ見いだせていないが、実行環境含めて整備されはじめている。ぜひ一度トライしてみて欲しい。