dEngineはiOS用のOpenGL ES 1.0/2.0対応の3Dレンダリングエンジン。

dEngineはiOS向けのフリーウェア(ソースコードは公開されている)。Infinity BladeというiOS向けのゲームがある。あの小さなデバイスでよくぞここまでと言われるほど奇麗な3Dグラフィックスを描いている(ゲーム自体は賛否両論あったが)。


リアルなモンスター

iOSには元々シンプルなグラフィックスなゲームが多かったが、徐々にリアルにより緻密なグラフィックスが求められるようになっている。そこで知っておきたいのがdEngineだ。

dEngineはiOSで3Dゲームを実現するレンダリングエンジンだ。OpenGL ES 2.0に対応しており、リアルな3Dオブジェクトを描き出す。デモアプリではFPSライクな画面にモンスターを描き出す。最初にモンスターの周りを自動で動き、それが終わると自分で動かせるようになる。


全体像

視点を自由に変更できるという訳ではないが、拡大したり左右に動くことができる。モンスターは常に動いていて、影もある。あくまでもレンダリングデモなのでこのまま遊べるという訳ではない。だがFPSのようなゲームを開発しようと思うならばぜひ知っておきたいソフトウェアだろう。

MOONGIFTはこう見る

個人的にはゲームのリアル指向は開発コストを引き上げ、新規ユーザの参入を困難にしてしまったという思いがあるので、諸手をあげて賛成という訳ではない。だが、元々用意されている機能を徹底的に使って面白いゲームが作られるならばそれは良いことだろう。

iOSではまだまだハードウェアが先んじていて、どの機能を使ってどんなゲームができるのかは模索されている状態だ。GPS、加速度センサー、マルチタッチ、インターネット接続…これらに加えてOpenGLだ。これまでの観点にとらわれないアイディアが面白いゲームを生み出すことだろう。

iOS 3D engine source code.