レガシーなブラウザでもCSS3の新技術を活用する「Selectivizr」
SelectivizrはCSS3の機能をIE6〜8でもサポートできるようにするライブラリ。
SelectivizrはJavaScript製のオープンソース・ソフトウェア。CSS3ではIDやclassによる指定の他にもセレクタが追加されている。例えば属性値による指定でスタイルを設定することもできる。機能が追加されれば、より自由度の高いWebデザインができるようになる。
使い方
しかし足を引っ張る要素も存在する。それがレガシーブラウザだ。CSS3に対応していないWebブラウザであるIE6〜8においてセレクタを使えるようにするのがSelectivizrだ。
SelectivizrをIE6〜8において読み込めば、多様なセレクタが利用できるようになる。面白いのはjQuery、dojo、prototype.js、YUI、DOM Assistant、MooTools、NWMatcherといった有名なJavaScriptフレームワークと組み合わせて使える所だ。さらにこれらのライブラリによって使える機能が変わってくる。
サポート機能
最も多くの機能をサポートしたのはMooToolsになるが、それ以外のライブラリでも多くの機能が利用できる。レガシーブラウザがサポートされることでCSS3を積極的に使えるようになりそうだ。
MOONGIFTはこう見る
インターネット上に公開するサービスにおいてIE6を積極的にサポートしていくことは減ってきているが、企業内のシステム(グループウェアや社内ポータルなど)ではまだまだIE6のサポートが必須になっていることは多い。そのため使える技術が古いものに限定される場面も多い。
インターネットの技術は日々進歩しており、古い技術に縛られるのはとても非効率的だ。特にITをビジネスに活用していく以上はそうだろう。新しい技術を積極的に活用してこそ、新しいトレンドが見えてくるのだ。Selectivizrのようなソフトウェアは新しい技術に取り組みたいWebデザイナー必携のソフトウェアと言えるだろう。
Selectivizr - CSS3 pseudo-class and attribute selectors for IE 6-8