東京電力電力供給状況APIは東京電力の公開する電力供給情報を非公式にWeb API化するソフトウェア。

東京電力電力供給状況APIはPython製Google App Engine用のフリーウェア(ソースコードは公開されている)。大地震に津波、原発、余震と気が滅入るような日々が続いている。そこに追い打ちをかけるように計画停電が行われている。定期的に実施される停電に嫌気を感じている人も多いだろう。


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しかしそこでうなだれるだけか、その状況をも利用して活動できるかが大きな違いになってくる。それはリアルでもデジタルでも変わらない。今でしかできない、今だからこそ役立つ最高のことをしてのけよう。その一つとして東京電力電力供給状況APIを紹介しよう。

東京電力電力供給状況APIは東京電力の提供している電力共有状況を非公式Web API化するソフトウェアだ。東京電力では電力の消費状況をグラフとCSVで提供している。CSVはシステムと連携させやすいが、提供されているのは時間、当日実績、前日実績だけになっている。これでは分かる情報も分からない。

そこで東京電力電力供給状況APIでは計画停電の状況、使用率などを加えて配信している。さらに23日以降の全てのデータがある。フォーマットはJSONなので、様々なプログラミング言語と連携することができる。既に多数のローカル、Webアプリケーションが開発されているのでぜひチェックを。

MOONGIFTはこう見る

いつの時代もエンジニアは時代を築いてきた。新しい世の中になるには技術革新が必要だった。苦境だからこそエンジニアの力が求められている。インターネットは特にそうだ。今回の震災でどれだけインターネットが役に立ったか、みんなが知ったはずだ。

今の状況に嘆いている暇があるならば、コードを書き始めよう。誰かの役に立たなくても良い、自分の役に立つコードを書こう。それが回り回って他人の役に立つ時が来るかもしれない。他の人が作っていれば、それを使ってさらに面白いものを作ろう。

東京電力電力供給状況API

sgk/tepco-usage-api - GitHub