停電メールは空メールで登録し、計画停電実施時間前後30分にメール通知するソフトウェア。

停電メールはPython製Google App Engine用のフリーウェア(ソースコードは公開されている)。日本はインフラがとても高品質で安定した国だ。それが震災によって崩れ去ろうとしている。電気の供給問題は、単に明かりだけでなく、電車や小売店などに与える影響も大きい。


メイン画面

現状のままでは夏や冬場には同じように計画停電が実施されることになってしまうのではないだろうか。日々停電実施の時間が違うのは大きなストレスになる。それを多少なりとも緩和する、メール通知サービスが停電メールだ。

停電メールは東京第1〜5グループと東北第1〜8グループに対応した計画停電情報メール配信を行う。停電の開始と終了の30分前または後にメールを送信する仕組みになっている。登録は各グループごとのメールアドレスにメールを送るだけで良い。

計画停電カレンダーというカレンダー情報を元にメールを配信している。Googleカレンダーを使っていたりiCalに対応したソフトウェアを使っているならこちらでも良いだろう。だが出先でも確認したい、調べるのを忘れていたという時にメール通知という仕組みはとても便利だ。

MOONGIFTはこう見る

電気があるのが当たり前だったため、計画停電のストレスは相当大きいようだ。大きく改善される見通しも低く、今後も電力消費のピークがくれば節電や計画停電にならざるを得ないかもしれない。クーラーもヒーターも使えない状況は生活の質を大きく損なうだろう。

だがそこで負けてはいけない。もっと強く、アグレッシブにならなければ。停電メールはその一つだ。状況を少しなりとも改善し、世の中を良くしようとしている。こうした活動の積み重ねが復興の礎になるはずだ。自分自身何かを作りたくなってくる、そんな雰囲気を作り出せる面白いソフトウェアだ。

停電メール

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