Glitch IMEはGoogle CGI API for Japanese Inputをラッピングし、平仮名を日本語変換するRubyライブラリ。

Glitch IMEはRuby製のオープンソース・ソフトウェア。英語はたった26文字しか種類がないが、日本語はその100倍近くの文字が存在する(常用レベルでも)。それらをアルファベットの組み合わせでタイプして変換しているのだからIMEの仕事は大変なものだ。


変換サンプル

そのためIMEを使って何かソフトウェアを作りたいと思っても、早々簡単に手が出るものではなかった。SKK等を解析すれば出来たかも知れないがそれも容易ではない。今ならもっとシンプルに実現する。その一つ、Glitch IMEを紹介しよう。

Glitch IMEはGoogle CGI API for Japanese Inputを使い、与えられた平仮名を漢字やカタカナ、平仮名の入り交じった文章に変換して取得できるソフトウェアだ。generateメソッドを呼び出すごとに、変換した結果を取得する。


こちらもサンプル

実際の変換精度についてどうかと言うと、個人的には微妙ではあるがGoogle製IMEを使っている人も多い事を考えると、入力文字によっては問題ないレベルなのだろう。Webサービスと連携させたり、ローカルアプリケーションに組み込んだりするのにも使えそうなライブラリだ。

MOONGIFTはこう見る

日本語変換をAPIにしてしまうという発想がまず面白い(これはGoogleだが)。そしてそれをラッピングしてしまう事で手軽に使えるようにしたのがGlitch IMEになる。Web APIがあることは知っていても使う気になれなかったかも知れないが、ライブラリになると俄然発想が湧いてくるのではないだろうか。

Googleの日本語変換は最近の用語に対してとても強い。その特性を活かせば単なる変換に収まらないサービスが開発できるかも知れない。日本語を活用したサービスを作る際に積極的に取り入れていきたいライブラリだ。

hitode909/glitch-ime - GitHub